2007年6月29日
夏至も過ぎて3日後の25日、ようやく田植えが終わりました。まったり~村の田んぼは2箇所に分かれていて、ひとつは昨年から借りていて、山に囲まれ脇に小川の流れる“せせらぎの田んぼ”、もうひとつは水路が整備されていて、上の畑にたくさんの小梅が植わっている“小梅の田んぼ”です。せせらぎの田んぼにはコシヒカリと満月もちを、小梅の田んぼには黒米と赤米を植えました。小梅の田んぼは10年以上放置されていて草がぼうぼうになっていた場所を今年借りたため、田んぼ作りからのスタートです。草を刈り、土を耕し、溝を掘り、畦を作り、配水管を作り、と田植えまでに田んぼをきちんと作る必要がありました。一時は田植え予定日までに間に合うのか!?と不安になりましたが、村長さんの踏ん張りにより、なんとか田んぼが出来上がりました。いざ田植えとなると、人の田んぼの田植えとはまったく勝手が違います。人の田んぼはやわらかく植えやすくなった田に、植えやすく束ねた苗を持ってただ植えるだけですが、やわらかくするには前日までの土つくりと水の管理、苗も束ねるには相当な時間がかかります。何事もそうですが、事前準備がとても大切で、それさえきちんとしていれば、田植えはとっても楽しいものです。今回は一連の作業を通してやってみて、今まで見えていなかったことが色々見えて勉強になりました。結局終わったのは25日の夜ですが、それまでいろんな人にお世話になりました。田植えを手伝いに遠方から来てくれた友達、田植えの日に大変だろうとお昼ご飯を作って持ってきてくれた有機農業者の先輩、心配して手伝ってくれた地元の方々、援農募集の告知をHPでしてくださった地元の方、田植えの日の差し入れにと宅急便で食料を送ってくれた両親たち、応援してくれた人々、私たちの勝手な決断とこだわりで機械を使わず、自分たちの都合で田植えが遅れたにもかかわらず、いろんな人が応援してくれて心から感謝しています。「こんなに遅く植えて収穫できんのか?」という人々もいれば、「大丈夫だ。良いのがとれる!」と励ましてくれる人々。正直なところ、田植え時期も他より遅れて、霜が降りるのが早いこの地域で本当に米ができるのかわからないのに、ここ何週間も夜遅くまでへとへとになりながら2人でやっていて、不安と情けない気持ちで泣きたくなっていたのですが、昨日の夜田植えをしていると、古い除草の機械を使えと重いのに一輪車で持ってきてくれたおばちゃんがいて、「あんなに荒れていた田んぼをやるっていうのがすごい。田んぼも喜んでいる。いいのができるぞ。おいしい米ができるぞ」と繰り返し繰り返し言ってくれて、とてもうれしく感じました。田植えを終了して、田んぼを見ると、蛍がきれいな光を出して田んぼの上を飛んでいきました。田んぼの神様を作って神社にお参りに行かないと。
さて、今週のお野菜は、キャベツ、ブロッコリー、コールラビ、チンゲン菜、にら、間引きニンジン、一口ナス、大根です。ブロッコリーは大きいものを収穫した後の脇から出てきたものです。まだまだ立派に食べれますが、暖かくておいておくとあっという間に花が咲いてしまうので、早めに茹でたり蒸したりしていただくか、新聞紙などで包んで冷蔵庫で保存してください。コールラビは下のぷっくり膨らんだ部分を頂きます。キャベツと一緒に煮込んでスープにしたらやわらかくてとてもおいしかったです!あとは生でサラダでも炒めても。にらは生のまま切って醤油につけておくといざというとき使えて便利です。ご飯にかけて食べてもスタミナがついておいしい!餃子やちぢみなどでもたくさん召し上がってください。大根はあまりにも大きくなりすぎたので、1~2人用のお客様には切っての出荷になります。ご了承ください。生で千切りしてシソの葉と鰹節とシーチキンをかけて、しょうゆ味で食べるのは実家の定番です。一口ナスははじめて着いた実です。若い頃の実は早めに収穫したほうが、のちのち大きくなるそうです。春は気温も高くなり、鮮度を保つのが大変かと思います。輸送時の温度などにもより、お客様の手元に届いた時の野菜の鮮度が心配です。何かお気づきの点などありましたらお寄せ下さい。来月にはクール宅急便を予定しています。クール便、常温便の料金は別紙「お知らせ」をご覧ください。お気に入りのレシピ、まったり~村の野菜のおいしい食べ方など、教えていただけたら幸いです。今年の天候はどうも予想がつきませんが、皆様も体調など崩されぬよう、お気をつけてお過ごし下さい。では、今後もどうぞよろしくお願いいたします。