2007年3月30日
春陽気になってきました。ここ二日ほどはTシャツで仕事ができるほど暖かいです。野菜の定植や、種まきの忙しい季節になってきました。マッタリー村の畑は今年から、なるべく機械で耕さない農法でお野菜達を作っていこうと考えています。なぜかと言うと、土に住んでいる、生物達に耕して貰うのです。土の中には目に見えない虫から、ミミズ、モグラなど沢山の生物が土の中の根っこや、土の上の枯れた葉っぱなど食べて分解し、ふかふかのすばらしい土に変えていってくれます。しかし、トラクターで耕すと、それらの生態系を壊し、また機械の重みで土を硬くしてしまうのです。トラクターで耕してるとミミズなどをブチブチ切ってしまうのを見ていて、これは正しいのかといつも思っていました。これからは土と話しながら、耕さない方向にもって行きたいと思っています。そのほうが野菜たちも力強く逞しく育ち、野菜本来の味を取り戻して行くと思います。また、石油エネルギーの使用も少なくなり、環境にも負荷が少なくなりますからいいことです。また、害虫を減らす為にコンパニオンプランツを使い、虫が近づきがたい植え方もしています。例えばキャベツとレタスを交互に植えるとキャベツを食べる虫がレタスが嫌いな為近づかない効果があります。青梗菜と春菊も同じ効果です。また、おとり植物を植えてみたり、例えばヒマワリをカメムシの好きそうな野菜の近くに植えると、ヒマワリの方が油があるのかそちらの方に集中します。後は、害虫を取ってくれる益虫(テントウムシ、カマキリ、クモなど)が野菜の近くに住めるような環境を作ってやります。健康な野菜を作ってあげれば、害虫は付きづらいのですが、それらの知恵なども駆使して、味がおいしく、見栄えのいい、野菜を農薬、化学肥料、除草剤を使わず作っていきますので、これからも応援宜しくお願いしまーす。(村長:ひろ)
PS:小カブの間引き菜を入れてみました。これはめったに食べられないと思います。まだ、小さいハート型の双葉もついています。しかし、昔の農家は家の前にカブを植えておき、小さい頃から順々に間引きして行き、青菜の無い時期は汁の実(味噌汁の具)として食べていました。懐かしい昭和初期の味を楽しんでください。
さて、今回のお野菜は、
さて、今回のお野菜は、ジャガイモ、人参、長ネギ、下仁田ねぎ、大根、二年越し大根、菜の花三昧(白菜、たけのこ白菜、水菜、かぶ!)、ブロッコリー、かぶ、紅菜苔、しいたけです。先日包みながら新聞をみていたら、アブラナ科の野菜には解毒効果(デトックスとも言われています)があると書かれていました。体内の不要になったものを体外に排出する作用が強いそうです。白菜などはアブラナ科で、そのアブラナ科の生命が凝縮された菜の花は、さらにその作用が強いのでしょうか。また、春にある野菜はアブラナ科が多いような気がします。冬に新陳代謝がすくなくなり、身体に溜まった色々な物を出す時期なのでしょうか。ということで、これでもか、というくらいの菜の花ですが、おひたし、炒めてなど、色々にしてお召し上がり下さい。茹でてスパゲッティーと和えるのもおいしいです。大きい方の大根はやはり地元の有機農業者仲間から卵と物々交換で頂いた物です。お試し下さい。しいたけもわずかですが田んぼの脇の川際にできていたのでどうぞ。今年はナメコと同様、新しい原木に菌を植えておいたので、うまく行けば今年の秋、おそければ来年春にはもう少しは出来ると思います。ジャガイモはシワシワながら、甘く味が凝縮しています。包丁の入りもスッとなめらかです。種類が限られているので、長ネギ、人参は量を気持ち多めに入れさせていただきました。また、昨年10月にまったり~村へやってきた30羽のヒヨコが、卵を産み始めました!初卵はヒナの生命力がたっぷり詰まっていて、こちらの地元では妊婦さんなどには初卵が良いと言われています。皆様にも是非召し上がっていただきたく、少量ですが入れてあります。あっさりとした素直な味に驚きます。餌は地元でとれるクズ麦、ぬか、魚粉、蛎がらと、野菜くずや雑草などです。シルクロード長寿村というNHK番組では、長寿食は毎日雑穀と少量の野菜という同じような食事を食べ、それによりそれらを分解する腸内の微生物が増え、消化に特別な体力を回さなくてすむ、と言った話を聞きました。鶏は自分たちが食べたい物を土から探し出して、それを補う形で給餌すればよいのかなあと思っています。そのためには餌に必要以上にこだわるのではなく、住む環境をさらに整えて行きたいと思います。では、お体にお気をつけてお過ごし下さい。