まったり~村お便り      No.60

2007年2月27日
空気がだんだん暖かくなってきています。剪定した梅を玄関に飾っておいたら、花がひらき、いい香りが漂ってきます。農作業も春に備えて準備をしているところです。先週は道具入れや雨除けを兼ねるハウスと踏み込み温床を作りました。ハウスはガラス温室がよかったのですが、地元で有機農業をやっている仲間から材料を頂いたもので作りました。頂き物といえば、こちらの生活は頂き物で成り立っていると言えるほど貰い物です。近くの方から木を伐採していると聞けば、薪用にとりにいき、解体作業をしていると聞けば手伝いがてら不用品を貰いに行きます。物が大量にあふれる世の中で、買っては捨て、買っては捨て、資源は枯渇し、ゴミは増え、処分に困り焼いたり埋めたり。そして環境が汚れていきます。某メーカーのハンバーガーは100円とお安いですが、もしそこに環境にダメージを与えた分を再構築する為の費用を上乗せしようとすると、一つ一万円以上にもなるそうです。それだけ今の快適な生活は自然や環境が肩代わりしてくれているのかなあと思いました。ということで、生まれてきた製品はなるべく有意義に寿命までまっとうしてもらおうと貰ってくるのはいいですが、私たちでは使いきれないので、回りの方々へもおすそ分けをしています。
落葉集め
踏み込み温床の為の落葉集め
踏み込み温床
踏み込み温床。40~70℃くらいまで温度が上がります
さて、今回のお野菜は、じゃがいも、聖護院大根、人参、長ネギ、下仁田ネギ、かぶ、渥美カブ、水菜、小松菜、チンゲン菜、紅菜苔です。じゃがいもは保存性が高い為、秋に収穫した物を保存して出しています。時間をおくごとに、甘くしっとりとしていくようです。聖護院大根も冬に入る前に収穫し、呼吸が出来る程度葉を出して土に埋めておきました。そうすると成長は止まるようですが、凍らずに保管できます。この地域の凍結深度(土が地表から下凍る深さ)は20cmと言われている為、30cmほど掘りました。そのため葉っぱがドロだらけで切った状態でのお届けになりますがご了承下さい。なめらかなので塩もみでも煮物でもおいしく召し上がれます。下仁田ネギの青葉の内側のトロトロ部分は皆さんどうやって食べていますか?茹でて酢味噌和えなど、おいしそうですね。渥美カブも塩もみや、汁物や炒めてもおいしいです。紅菜苔と少し味が似ているように感じます。紅菜苔は生でもゆがいても、炒めてもいいです。私たちの一番おいしい食べ方は、畑でのつまみ食いでしょうか。今度つまみに来てみて下さいね。質問、疑問などありましたらお気軽にどうぞ。こんな食べ方もあるよ!など教えていただけると幸いです。ではお体に気をつけてお過ごし下さい。
泥浴びへーゼル
昨年の温床に使った土に身体をこすり付けて気持ちよさそうにしています。。。