まったり~村お便り      No.64

2007年3月13日
先日、まったり~村にヒヨコ第三弾が来ました!今回は50羽です。現在10羽の鶏が毎日タマゴを産んでいます。知り合いから貰った廃鶏も3羽、タマゴを産んでいます。通常鶏は産卵率75%と養鶏家の方たちは計算していますが、廃鶏とは産卵数がおちたため、処分する鳥のことです。鶏はタマゴを産む数が決まっているため、たいていタマゴを産み始めてから1年半から2年で廃鶏になるそうです。畑の雑草取り用と、絞めてお肉としていただく為にもらってきましたが、食べる機会を逃して、家の前で好き勝手に遊ばせておいたら最近タマゴを産み始め、だいたい毎日2個~3個のペースで産んでいます(66~100%!!)。また、軽トラで帰ってくると恐竜のようなヨタヨタした歩き方で走り寄って来ます。個性もわかってきて、たまにお肉が食べたいな、と思っても、鶏たちを締めるくらいなら我慢するか、と思ってしまい、どうもしばらくの間はお肉にありつけそうもありません。現在タマゴを出荷している10羽もとても健康そうでのびのびしているので、長生きして欲しいなあと思います。鶏の世界には順位をはっきりさせたがる習性があるらしく、いつも村長が餌をあげているのですが、たまに私が行くと雄が威嚇してきます。はじめはヨシヨシ大丈夫だよ、などと言っていましたが、どうもそれは礼儀に欠けるらしく、先日、ようやく戦いに応じてきました。(足で蹴るフリをする、もしくは実際蹴る。)同じ動作を余裕で繰り返していると、相手はだんだんエキサイトしてきて、それでも余裕で同じ動作をしていると、ある時点で威嚇の為膨らんでいた毛がぺしゃんこになり、早足で隅っこの方へ行ってしまいます。「おい、どうした」とか言いながらニヤニヤして後を追うと、一目散に逃げていきます。その日以降、それまで毎回つついてきた彼は、私を見てもすましているか細くなって逃げるか、目を合わさないようにしています。この間山羊のへーゼルが間違って鶏小屋に入ってしまった時も同じような事が起こりました。結果はへーゼルが負けて、「出して出して(小屋から)」と扉を掻くので出してあげました。ということで、現在、鶏小屋製作中です。
鶏小屋
製作中の鶏小屋
熟睡中のへーゼル
その傍らで熟睡のへーゼル
さて、今回のお野菜は、じゃがいも、人参、長ネギ、下仁田ネギ、赤ねぎ、大根、かぶ、水菜、菜の花(たけのこ白菜)、紅菜苔、ノカンゾウ、しいたけです。大根は、この地域で有機農業をやっている10軒くらいの農家が集まってできた「ノラの会」のメンバーで、いつも気にかけて色々教えてくださる、有機農業兼人生の先輩である伊藤さんという農家の方から分けていただいたものです。「ノラの会」では、日本の村社会に伝統的に存在していた、お互い助け合う「結い」という制度が自然発生的に設けられており、物や労働力の貸し借り、交換などをしています。先日は「食の未来」という遺伝子組み換え作物についてのビデオの上映会をまったり~村でしました。今後は地元の方々もお呼びして色々なビデオを見たり勉強会をしていきたいと思っています。話がそれましたが、召し上がってみてください。菜の花は硬い部分を除いて、茹でてからし醤油で食べたらおいしかったです。紅菜苔は茹でても、炒めてもいいようです。ノカンゾウは、畑の脇の土手っぱにたくさん生えていますので、お裾分けです。食べ過ぎるとお腹がゆるくなるそうですのでご注意!下の茶色い部分と硬い部分を取って、茹でておひたしにしたり、てんぷらが一般的です。茹でた物を細長く切った人参と一緒に肉の薄切りで巻いて、フライパンで炒めるという料理も聞きました。シイタケはまったり~村の川沿いにでてきました。少しですがお召し上がり下さい。
まったり~村のある旧里美地区は準寒冷地にあたるため、冬場にお送りできるお野菜は保存性が高い根菜類や、露地栽培(外で育てること)に耐えられる寒さに強い葉物など、限られてきてしまいます。5月になれば昨年のように色々なお野菜たちが登場してきますが、冬場は限られています。お客様にはなるべくご迷惑をおかけしないよう心掛けていますが、何かご不便を感じましたら遠慮なくお知らせ下さい。質問、疑問などありましたらお気軽にどうぞ。こんな食べ方もあるよ!など教えていただけると幸いです。ではお体に気をつけてお過ごし下さい。