いかがお過ごしでしょうか。立春は過ぎて空気の冷たさは穏やかになったものの、気を抜いてばばシャツを薄い生地のものにするとあっという間に雷雨と雪が始まったり、ビュービュー冷たい風が吹いたり、そうかと思えば、暖かいお日様の光で暑くなったりと、季節の入れ替わりのもどかしさを楽しんでいます。
この時期は特に天気に意識が集中します。なぜかというと、先日23日大安の日に今年初の種まきをしました。こちらでは2月はまだまだ寒く、露地に直にまくには早すぎます。そこで昔の人は、「踏み込み温床」を作ってその暖かさを利用して苗を育て、暖かくなった頃に露地に定植しました。「踏み込み温床」とは、山の落ち葉や米ぬか、鶏糞などを混ぜて水分を補い、踏み固めたものです。微生物が活性化して熱が出ます。高いときは70度も超えるほど出るそうですが、そこまで出ると有用微生物が死んでしまうので、その前に切り返しをするか、そこまで出ないように、水分や鶏糞、米ぬかの量を調整します。うちの鶏舎は、夏場に大量の雑草や畑の野菜くずなどをコッコちゃんにえさとしてあげていて、食べきれなかった分が敷き藁となり、その敷き藁と鶏糞が混ざって、ちょうどよい肥料になります。今年は1日たっても2日たっても温度が上がらないので、鶏糞の濃度が少ないせいかな、と思いましたが、3日目に40度に上がり、その後は安定して35度を保っています。そうすると、その上の空気は15度から20度くらい、苗が育つにはとっても適した温度です。
キャベツ、ブロッコリー、チンゲンサイなど、寒さに比較的強い野菜たちをまきました。ここから成長して、ゆっくりと時間を掛けて、皆様にお届けするまでに育っていくのです。今回は苗床の土も、炭を焼いた後の土を使いました。炭を焼いた後は、土が浄化されて悪い菌がいなくなっているのと、一度温度上昇を経験しているので、冷ましたあとも温かさをもった土になっているような気がします。2日後に早速芽が出てきました。夜は冷気にあたらないよう、毛布をかけています。楽しみです。
花が咲き始めました!いぬのふぐり?
暖かな春に備えて固まった体もほぐしながら、野菜作りもがんばって行きたいと思います。
では、皆様もお体に気をつけてお過ごしください。
ご意見、ご感想など、お待ちしております。