まったり~村お便りNo.152           2009年3月3日

3月になりました!暖かい日が続いたと思いきや、雪や雨の日が続き、土も空気も徐々に水分を含みながら青草などの匂いを漂わせ始めています。先月末に、主人が以前「WWOOF(Willing Workers on Organic Farms=金銭のやり取り無く有機農園で楽しんで働く人々)」というシステムを利用してお手伝いに行っていた栃木県の「いなか村」というキャンプ場からいらなくなったハウスを頂いてきて、その組み立てを新しく借りた家の前の土地でやっていたのですが、ようやく完成し、その中で「踏み込み温床」を作りました。踏み込み温床とは落ち葉に糠、鶏糞などをいれて発酵させ、発酵の際に出る熱を利用して苗を育てるというものです。雨で十分湿った落ち葉だったため、十分な熱が出ています。25日に作ったのですが、1週間たった今も50度くらいの熱が出ているので、外気が零下になっても苗の土は20度くらいを維持する事が出来ます。26日に今年初めての種まきをしました。キャベツ、ブロッコリ、カリフラワ、レタスなど。
夜が一番心配です。天気予報で零下になるときは、ビニルや毛布などを掛けて保温するのですが、あまりきっちり掛けすぎると逆に温度が上がりすぎて苗をダメにしてしまいます。種を蒔いて2日目に、毛布を2枚かけたら明け方3時頃苗の土が30度くらいになっていて、あわててはずしました。それ以降心配で、夜なども布団から抜け出して何回か見に行ってしまいます。まだ発芽する前だったので、種がだめになってしまったのではないか、もう一度蒔き直さなくちゃダメだろうか、など、悶々と日々を送っていたところ、ようやく4日目の朝に小さい双葉の芽を出しました。4日目はちょうど天気も晴れだったので、お日様の光を十分に浴びて、徐々に緑色になっていき、5日目の今日には背のたけ1cmほどで双葉をふんわりとひらきはじめてきています。春一番の種まきは実は2回目ですが、やはりどきどきハラハラします。水をかけるのも、冷たくてちじこまっちゃわないか、晴れてくると熱すぎるんじゃないかなど。考えて見れば1つの30cm×40cmくらいの箱に、100近くの命が芽生えていて、それが何箱もあって、それが畑に植えられて直径20cmくらいのキャベツやレタスになるのかと思うとなんとも不思議です。あまり今から気合を入れすぎるとまた昨年のように5月くらいにぶっ倒れてしまいかねないので、手が必要なときにすっと差し伸べられる程度の心持でやっていきたいと思います。