まったり~村通信No.178                    2009年11月6日

 先週までは暖かい陽気が続いていたと思いきや、一気に来ました!冬将軍の到来、といった感じでしょうか。太陽が出ないと体がしんしんと冷えてきます。まあ、そんなときは体を動かせばどうにかなります。夜は薪ストーブ復活!体がじんわりあたたまります。しかしながらほかの部屋はひゅーひゅー(隙間風)。カーテンを廊下に一枚増やすだけでもだいぶ冷気が防げます。また、農作業中は手甲(手首につける)と脚半(足首につける)が大活躍。つけただけでも一昔前の旅人の風情でこころがしゃきっと引き締まりますが、その部分が少し締められていて暖かいと手と足の疲れが違います。腰紐も腰痛にきくと言われています。昔のファッションは実はとても身体のいたわりを考えられて築き上げられてきた知恵の集積なのかもしれませんね。
 さて、現在の農作業はたまねぎの定植と来春用の豆類の種まきです。寒さに立ち向かう為のスタミナ補給おため、堆肥や有機物を少し多めに入れておきました。あとは未だに残っているじゃが芋とサツマイモを掘り起こさねば!霜が降りてしまって凍ってしまったらアウトです。(と書いているうちからすでに2回霜がおりました・・・)がんばります。
 最近は嬉しいことが結構起きています。たまねぎの定植の為、なすの畑を片付けていたところ、なんとも芳しい香りが漂ってきます。どこからかと思いきや、種用に成らせたおいた茄子が完熟し、ぷりぷりの黄色い茄子になっていて、その茄子が、果物の様に甘く誘うような芳香を漂わせています。香りに酔いしれながら茄子の根を掘ったところ、その根から、又さらにいい匂いが・・・。そのまま土に顔を近づけると、思ったとおり、素敵な香りがしました。これは、嬉しいです。私達の農法がそんなには間違っていないのではないかと思わせてくれる瞬間でした。 
 また、私達の野菜と卵を食べ続けて体の調子がよくなったみたいだよ、というお便りを頂いたり、化学物質過敏症の方で色々な卵を試したけれどだめだった方が私達の卵にはまったく反応しなかったという連絡をいただき、「ようやく出会えました」と言っていただけたこと。
また、皆様飽きてしまわれたであろうと茄子を直売所に出したところ、偶然購入されたお客様がその茄子を題材に絵手紙を書かれ、長い紙に励ましのお言葉と共に送ってくださったことです。自分が作った野菜がこうして知らない人のもとで愛らしい絵になって戻ってくるとは思ってもいませんでした。
なんだかんだ試行錯誤でてんやわんやの3年間でしたが、ひとつづつ、失敗しながらも学んでいくことが出来たのも応援してくださっている皆様のおかげだと思っています。ありがとうございます。
今後も自分たちらしく、がんばっていかれたらと思っています。今後とも宜しくお願いいたします。


● 本日のお野菜
★ チマサンチュ サニーレタスの一種です。葉を切って収穫します。焼肉屋さんで肉巻き用に出てきます。サラダにしたり、炒飯や脂っこいものを包んで食べるのに適しています。一枚づつ軽く茹でてお肉を巻いたり。
★ ちりめんからし菜 ちりちりの緑が薄い菜です。一番美味しい食べ方は食べやすい大きさに切ってから熱湯をかけ、全体に熱がいきわたったら湯をきって塩をかけ少しもみます。タッパに入れて冷蔵庫で一晩おくと、辛味がうまい一夜漬けです。スリ白ゴマとしょうゆを少したらして食べています。
★ 白菜 鍋!一枚づつ軽く茹でて、酢、しょうゆ、生姜とにんにくで味をつけ、最後にゴマとゴマ油をたらすと沢山食べられます。
★ 人参 生やそのままちょっと塩を振って蒸かしたり。大根やカブ、サツマイモやじゃが芋を小さめの乱切りにそろえて塩を振ってすべてちょっと硬めに蒸し、少量のマヨネーズ(自家製推奨)で和えるとおいしいです。
★ 大根 源助大根という加賀野菜です。甘みが多く、煮崩れしづらいので、金沢の方では「おでんと言ったら源助大根」といわれているそうです。おろし大根、漬物にもむいています。
★ 長ネギ きゅうりの虫除けに5月に一緒に植えた長ねぎが大きくなりました。お役目ごめんで皆様のお腹へどうぞ。
★ はつか大根 サラダの彩りに。浅漬けに。
★ セリフォン 茎が白いぎざぎざの葉っぱです。鍋や炒め物、茹でたりくせがないので何にでも使えます。
★ 丸葉菜 味噌汁などに
太陽の光を沢山浴びて、適度の運動や入浴で少しの汗をかけるうちにかいておくと風邪予防と冬の冷え防止になります。お体に気をつけてお過ごしください。