まったり~村通信No.221                   2010年10月26日

先週は「怒涛の忙しさPart3」を書こうと思っていましたが、あまりの忙しさに通信は主人任せにしてしまい書けませんでした。あいかわらず週3日勤務で、火曜、金曜日は出荷、私が出荷をしている間、手伝いの男の子と主人が稲刈りをしていました。いっぱい働いてもらっているのでごはんくらいは楽しめるようと思いつつ、宅急便の人は13時には来てしまうのでどうしても前日作った煮物とか漬物、焼き魚などになってしまい、申し訳なく感じていました。「米くらいはたらふく食え」というおばあちゃんのような心境でした。土日の16,17日は、近くの農業者の集まりで、研修生を受け入れる為の体験説明会をし、農作業体験をしてもらいました。「田舎で気持ちよく暮らしたい」という参加者が多い中、「農業はそんな甘いもんじゃない」という厳しい意見で叱咤激励されていました。自分の都合を優先する「癒し」ともいえる「田舎暮らし」と、365日お天と様や野菜とにらめっこで、畑や田んぼに合わせていつでも動けるように農と共に生きる「農民」とでは、やはり考え方がまったく違うと思いました。「半農半X」(半分農業で半分それ以外の仕事)というような言葉がはやっていた時期もありますが、農業って「農」を優先させる以上、いつでも「農」のために動ける状態にいることが大事で、それ以外の仕事をしていると、単なる家庭菜園になる気がします。自然から教えてもらえることも半分どころではなくとても少なくなると思いました。また、「全部農業!!」の農民であっても、やるべきことは農業以外に沢山出てきます。近所づきあいもそうだし、地域の活動や農業をやりたいという若者の相談を受けるなど自然にやるべきことは多く、初めから「半農半X」を目指す必要はないようです。またはじめから農業半分だと体にしみこみません。子供の時から親の手伝いをしたり見ていて、体にしみこんでいる人や、農業を散々やって体の都合か何かで他のことをするのであれば可能かもしれませんが、生まれも育ちも町の人が生半可な気持ちで農業を始めても、土地の力を十分に活かしきれず、かえって地域の人たちのお荷物になってしまうような気がしました。自分達の生活のあり方も考えさせられた体験説明会でした。そして今週は雨の合間に脱穀し、手伝ってくれた男の子たちがいなくなるというのでお別れ会をし、さらに体験説明会に来た人たちの中から来年度の研修生を選ぶ会議を夜遅くまでして、という、眠たい体を引きずりながらのここ1ヶ月でした。これから地域の行事である「かかし祭り」に出品する案山子を作ります!明日搬入なので、今日は徹夜か!?脱穀が全部済めば少しはゆっくり出来るかと思います。来年は「農業」に全力投球したいとおもえる「半農半X」の日々です。


●本日のお野菜● 
/ジャガイモ/チンゲン菜:よく洗って!油と小麦粉と牛乳を鍋に入れ火にかけ、ふつふついって小麦粉に火が通ったら水を足し、ホタテの缶詰やしょうがの千切りを入れてとろりとしたソースを作り、さっとゆでた青梗菜にかけていただきます。/ブロッコリー/大根:葉っぱはジャコや小エビと炒めておかかと醤油で味付けるとごはんの供に常備菜/まびき大根:葉が柔らかいので生がお勧め。味噌汁の具にも。/間引きニンジン:今年は種をまく時期に雨が少なく、3回目の種まきでなんとか出てきました。葉は軽くゆでてみじん切りにしてツナとしょうゆで和えるとGoo。かき揚げや味噌漬けもよいそうです。/20日大根:塩もみ、ピクルスなど/間引きカブ:切り漬けという浅漬けのお漬物に。他の野菜と混ぜて/キャベツ/