”The horror. The horror”

70年代の映画『地獄の黙示録』という
ベトナム戦争映画がありました。
主人公が、軍を離れ勝手に自分の国を作った隊長を暗殺しに行く映画だが
隊長が殺される時、『The horror. The horror』とつぶやくシーンがある
最近、なぜかこのシーンを思い出す。
今回の東海関東大地震での被災者の方々、亡くなった方々、今も行方のわからない方々
もう言葉になりません。生き残った方々、生きましょうとしかいえません。
自分も大学は青森県でしたし、東北にはとても親近感があり、早く復興してほしいです。
しかし、現実問題今回のこの大災害は時間がかかると思います。
被害にあわなかった人も、災害が起きた今はインパクトが強く
色々と実生活に影響も出ているので助けてあげたいと思って行動してますが
生活が落ち着いてくると、気が薄れてきますが、
今回は、長くみんなの援助が必要です。
この寒い時期の避難生活、想像を絶する大変さだと思います
地震、津波に加え
原子力発電所事故
これは、自分達も被災者です。
自分のところは、福島第一原発から約90km
避難勧告の出ている30km地帯の方々に比べれば、
申し訳ないほどに生活は普通の生活が出来ています
停電も3日くらいで終わり、断水もなく、食料も百姓なので別に買出しに走ることもなく
ガソリンは今でも手に入りにくいですが
(同じ市内でも、断水の所や家が崩壊したところ、現在100人くらいの方が避難所生活しています)
しかし、これに加え、茨城県のホウレンソウ、原乳、パセリの出荷停止
がっくりです。
いくら、有機農業で安全や安心を第一に頑張って作っても
放射線の影響で出荷も出来ない、また、風評被害で他の野菜までもがあおりをくってます
これは、天災なのか人災なのか?
確かに、自分も放射線被害は考えもしてなかったので勉強不足で
現在、仲間達ともども勉強しています
仲間の有機農業者でスカイプ会議をしたり、原子力で働いてた市内の方にお話を聞いたりと
同じ里美地区で有機農業をやっている先輩『木の里農園』さんのブログにわかりやすく書いてありました
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放射性ヨウ素の野菜における暫定基準値は・・・・・・・・・・・・2000ベクレル/kg
その野菜を100g 食べた時の放射線量は・・・・・・・・・・・・0.003ミリシーベルト
これはヨウ素の甲状腺への実効線量の限度値50ミリシーベルトの・・・16666分の1である。
つまり毎日基準値2000ベクレルの野菜4.5kgを1年間食べ続けて50ミリシーベルトに達する。
分かりやすく言えば、牛になる、またはうちの野菜セットを(2000ミリシーベルトとすればの話)毎日注文して1年間ひとりで食べつづけるということ。
馬鹿馬鹿しい。なぜこんな安全を見込んだ基準値になっているのか??
以下、農家の先輩の分析を転載。がんばって読んでね。
日本の基準には独特の考え方が盛り込まれているので難解
ヨウ素2000ベクレルの野菜を1年食べて内部被ばくしても放射線限度の50ミリシーベルトには達しない
この数字は野菜だけを考えてきめられているのではないから
この基準は、水、牛乳、穀物、野菜、魚介類が均等に汚染されていることを前提に計算されている
計算にはいろんな統計資料が用いられており、核種、年齢によってまたちがう計算式となっている
例えばヨウ素の場合、成人が年間限度50ミリシーベルトに達するのには
  ヨウ素が2000ベクレル含まれた野菜を227gづつ365日毎日食べる
  ヨウ素が300ベクレル含まれた乳製品を105gづつ365日飲み続ける
  ヨウ素が300ベクレル含まれた水分を1.65リットルづつ365日取り入れる
この3つの条件が合わさってようやく制限値の66%に達する
つまり、かなりの悪条件が一年続くと健康を害する可能性大ということだ
官邸、マスコミが「ただちに健康は害しない」というのは正しい
でもここからがポイントです。
ただ注意しなければならないのは、「ヨウ素で野菜の基準値は2000」という表現。
この基準は本来、ホウレンソウの基準ではなく野菜全体の合計量に適用される
だから、ホウレンソウで1700だったとしてもネギで300出れば合計2000なのでアウト。
現在の適用の仕方は基準以上のものを除けばあと全部足しても2000にはならないだろうということか。この部分がどう処理されるか今週に答申される食品安全委員会の正式な基準には注目だ。
あとは消費者の皆さんに判断してもらうしかない。
私達は野菜セットのリスクを減らす努力をするだけです。
行政は勇気を持ってサンプリングを続けて具体的な数値を公開し続けよ。

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確かに、自分は原子力発電所建設にも反対しなかったというか、あまり関心がなかった
大学在学中にも六ヶ所村問題で大学の先生とか反対していた人もいた
自分は何もしなかった
自家発電の水力、風力にはとても興味があり本も買いいつか作りたいと思っている
出来れば、電気、石油を使わない生活が出来ればと昔から思っている
しかし、実際は、ここでブログを書くにもパソコン、薪風呂、薪ストーブを使っているが
薪を切るのに電動のこぎりを使っている、照明も電気
実際、停電で3日蝋燭ですごし、夜、停電が終わり電気が突然きて部屋を電気の明かりがついたとき
ほっとした気持ちもあった
原発がなくなり、他のクリーンな発電システムになって欲しい
この、放射線の目に見えない恐怖、
まったく、この原発事故の先行きが見えない恐怖
まだ火力発電や水力発電ならこんな恐怖感は起こらないだろう
ダムが崩壊という危機はあるかもしれないが
なんともやりきれない
外に出て、景色、風、鳥のさえずりはいつもと変わらないのに
日本は55基も原発があるんですね
驚きですこんなにあったんですか
ここで、皆で原発を無くそうと立ち上がって廃止になっても
廃炉にしても、放射線の問題は取り除かれなさそうな気がします
原発を作ったのも日本人、ほとんどの日本人が原発を作る事に無関心、もしくは容認した
だから現に日本に原発が55基もある
これは、作らせた我々も放射線のリスクをかぶらなければいけないのは仕方ないのではと思ってしまう
宇宙から見ても、夜日本の形がわかるほど、ばんばん電気をつかってますし
身の回りの電気製品は日に日に増えてきてます
今回の様な事が毎年おこり、原発が事故を起こし放射線がもれ続ければ
毎日、今日は何マイクロシーベルト浴びて、摂取したから
明日は休放射線日にしないと、このまま行くと100ミリシーベルト行っちゃうなとか
気にしながら生きなくてはいけなくなるのか、それとも万歩計の様に測定器を携帯しながら生きるのか
そんな生活を選ぶのも自分達、しかしこれから生まれる子ども達はそんなこと望むのかね?
これら、日本をどうするのか、どんな生活をしたいのかを決めるのも自分達です。
いろいろ、考えて、畑の中でマスクをしながらため息を付いてしまう
けど、百姓はどかっと構えて種を蒔くしかないのです。
被災者の方々に食べてもらえるように、いつもより多めに種をまき
放射線汚染を気にしない時が来ることを祈りながら