餡子までの長い道のり。

 最近、“夜わり(よわり)”をやっている。
方言なのかどうかは分からないが
昔は、昼間仕事して
夜も稲扱きだ、縄綯いだと夜遅くまで農家の人々は仕事をしてました
これを“夜わり”と言う。
年配の方に話を聞くと、必ずこの言葉は聞く、
“昔は、良く夜わりをやったよ”と言った感じです
うちは、今、夜な夜な小豆の選別です。
小豆も食べれるようになるまで結構大変です
収穫から話をすると。
まず、小豆を手で刈とり
畑からビニールハウスに数回往復し持ってきて乾燥させます。
乾いたら、脱穀です。莢から豆を取る作業です。
昔は棒でたたいたりしてましたが。
今は、大豆脱穀機で脱穀しました。
これはだいぶ楽になりました。
それから家に持ってきて唐箕をかけます
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昔ながらの人力機械です
ハンドルを回し風の力で
ごみ、くず小豆、ちゃんとした小豆に分けます。
結構、このハンドルを回し続けるながつらいんですよ
それからフルイを使いサイズを大と小に分けます
このとき細かい土等のごみも取れます
これも手で振っての作業
それから、フルイで取りきれない割れた奴とか
小さい小豆を、取り除くために“千石どおし”を使います
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これは本当は米の選別に使われてたそうですが
小豆にも使えると思い使ってます
結構いいです、上の漏斗の所から小豆を入れ
網の上を転がりながら下にいきます
その際、割れた小豆や小さい小豆は網目から落ち網目より大きい小豆が選別できると言う仕組みです。
これも3回くらいやるといいです
最後にコタツに入りながら
お盆に小豆を入れ転がしながら
悪い小豆を取り除いていきます
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虫食われや割れてたり、いびつな小豆は転がらないので、それをはじいていくんですが
これが結構手間です
長い過程が終り
晴れて餡子に出来る小豆になるわけですよ
今年は4種類の小豆系を作りました
写真の白と赤の混じった色の小豆は“娘来た”と言う早く煮える小豆で
昔から地元のおばあちゃんが作ってたものを貰い、うちでずっと作ってます
他に、黒小豆、普通の小豆、黒目豆(これはササゲ)を作ってます。
製品になるまでの道は長い、、、
ま、これから夜も長いですから地道に“夜わり”で