常陸太田市の農業者と料理人をつなぐ「常陸太田ファーム&キッチン」、ブドウから始まり、2月20日から始まる第6回目は「あずきフェス。」です。
同一食材をテーマに複数のレストランやカフェなどが同時期に料理やスイーツを提供します。
今回の食材は「小豆」。
それも常陸太田地区で代々作られ続けていた、在来作物の「むすめきた」という白赤模様の小豆です。
「むすめが帰ってきたから煮てもすぐ煮える」ということで「むすめきた」と呼ばれているそうです。
2013年に木の里農園の布施大樹さんを代表として始まった「種継人の会~地域と食と農をつなぐ~」の中の一生産者として試食会に参加してきました。
シェフや職人(?)さん方が「むすめきた」に向かい合って作られたお料理、スイーツの数々。感動しました。作ってる人のワクワク感が伝わってきた感じ。
シェフから聞いた説明を覚えている範囲でお知らせしますね~。間違っていたらごめんなさい。
●素敵な試食品の数々
●焼肉・鮨・割烹 古神(小中町)
小豆コロッケに小豆ソース2種。もっちりしたコロッケに中華風?香味野菜と小豆の入ったソースと甘いソース。「店にはまだ他のソースもあるんですよ~」とシェフも楽しそう。
●菓子のやまがた(折橋町)
小豆入りサブレ。餡を練りこんであるのかな?素朴な優しい味わいで、里美らしくって好きです。でも凄腕のやまがたさんのこと、本番は違うものを出すかも、という噂。
●木村屋菓子舗(天下野町)
参りました。シンプルなだけにやっぱり職人は凄い。名前は「春うらら」。抹茶のカステラに餡を練りこんだクリームが巻いてあります。小豆の香りがふんわりしておいしい。欲を言えば小豆の形のものが何粒か入っていてほしかったかな。白小豆に似た味の上品な味と言っていただいたような・・・。
●金砂の湯(上宮河内町)
青大豆豆腐のババロアに小豆ソース+果物色々。女子は色とりどりの果物に弱いです。「結構ボリュームある・・・」と旦那。
●玉喜屋本店(和田町)
参ってばかり!和菓子に弱いのだろうか・・・。若い職人さんだったのでぼけーっと聞いていたら「イメージは川底に転がる石。里川の清流の寒さを出した」聞いただけで感動するのに、物を見てまた感動。寒天のおかしです。川底には道明寺粉(もち米の砕いたもの?)にミカンの皮をすって色付けしているとか。宮澤賢治の「クラムボン」を思い出しました。素敵なディススプレーだったらしいのですが、写真とれず。お土産を家で写真撮りました・・・。下手ですみません。
●小倉屋食堂(高柿町)
Farmers+kichenの代表を務める方。ピラフです。「コーヒーで米を炊いて、野菜とベーコンでピラフにし、チキンのクリーム煮を味噌で味付けて小豆を散らし3種の豆ピラフにした」という説明からは思いつかないような優しいおいしさのピラフでした。
●わたる家(東一町)
小豆でチリビーンズを作り、バケットに乗せて食う!「ビールに合う!」ByFさん。金時豆などに比べて小さい豆なので、かわいらしい~。小豆でもチリビーンズいけますね。
●宝月堂(東一町)
旦那一押し!(が実はいっぱいあるんだけど・・・)パンナコッタ2種の上にラム酒の味を浸した小豆ソース。甘み控えめで全体のバランスが良くて好評。でも「サイズが大きくて半分くらいでちょうどいいかな?」とのこと。女の別腹を知らないのかな?
●Cafe結 +1(東一町)
ふわっとした食感なのにぎゅっと味があるチーズケーキの下に上品な抹茶と小豆が並んでいる。タルト生地の塩気も、アズキの柔らかさもちょ~ど良くておいしかった~
●ケーキのお店 あひるの工房cafe(東三町)
小豆の甘納豆が乗ってる!ムース?の上に小豆を煮たものも乗っていて。小豆盛りだくさんで嬉しい感じ。
●なごみ家(馬場町)
ザンギバーガー。鶏のから揚げの上に、金砂郷食品さんとのコラボで作った小豆の納豆が乗っています。納豆風味の小豆が上品で結構おいしいのにはびっくり。マスタードリーフがアクセントでした。
●パティスリー ナチュール(幡町)
若い女性が作っただけあって優しい味。豆腐とチーズのケーキの上に小豆入り豆腐チーズ。小豆の香りが繊細なのに際立つという一見矛盾したような表現がぴったりの味。お持ち帰りしたら上のお煎餅がふにゃけて、試食会の時の方が断然おいしかったな。
●ラ ヴェルデ(三才町)
始めに食べたのがこちらのパスタ(というかトッピングの揚げ豆)だけに、心を射抜かれました。煮る、ペースト、揚げるの3種の小豆が使われています。一晩水に浸した小豆を160度の油で揚げたものを上からトッピング。ペーストはジェノベソースとともにパスタに絡めて。煮たのは上にかけるソースの中に。揚げた小豆がそのままそれ1品だけで商品になりそう。野菜も全部ちょうどいい!
今まで常陸太田市に住んでいて、これらのお店を知らなかったことは、とーーーっても損した感じ。
若いパワーが集まって、すべてに感動感動していました。夜な夜な修行僧のように小豆選別をしていたのが報われた感じです!?
あずきフェスは2月20日から3月8日まで。
行きそびれのないよう!素敵な写真は「ファーム&キッチン」のHPからどうぞ!
(いや、名前忘れないようネームプレートも一緒に撮ったのと、本職の取材陣に遠慮しまして遠巻きに撮影したためですよ←写真ヘタの言い訳)