農機具のお話

また、今年も誕生日を迎え一つ年を取り
こういう節目に、ちゃんと情報発信をしないと思い直す機会なので
一つ機械のお話を
鶏のエサを自分で配合しており
その中に小麦も入れているのですが、小麦をそのまま与えると消化できず
そのまま糞に出てきてしまう物も多いので
昔の粉砕機に、これまた昔のディーゼル水冷発動機(1970年代)を、
これまた今ではあまり見ない平ベルトというベルトでつないで粉砕するのですが、
先週からこの発動機(ヤンマーNS40)が調子が悪く、
機械は毎日使っているので、軽くちょっちょっと修理するかと思い、ばらしたのですが、、、、、、
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ここから悪夢が始まりました
****閲覧注意ここから、マニアックな男子の話になります*****
*マフラーを外したら、半分くらいカーボンでふさがっていた
*噴射ポンプなんかすべて固着ぎみ
*噴射ノズル、カーボンで完全固着、なかなかニードルが取れず四苦八苦
*水冷式でピストンシリンダーを冷やす水の通り道が錆で塞がれている
*タペット、カーボンがこってり、特にエキゾーストは半分穴もカーボンでふさがっていた
*ピストン、オイルリンク固着
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これらを、全てカーボンを削ったり洗浄、
ピストンのオイルリンク洗浄中に折れる!涙
仕方ないので、ちょうど同じような機種がもう一台あったので、そちらをばらしピストンの移植
そちらもオイルリンク固着してたのでゆっくりゆっくり剥離
直しているうちに、古いので燃料ホースが折れたり、それで近くの修理工場に行って譲ってもらったり
パッキンシールもボロボロなのですべて厚紙と液体パッキンで作り直し
何回も組んで、エンジンかけてダメ、ばらしていじって洗浄を繰り返し、
水冷なのでそのたびに、水を入れたり抜いたり、抜き忘れてばらして
オイルの方に入ってしまったりと、オイルも入れたり抜いたりと、もー本当、星一徹のようにちゃぶ台をひっくり返すかのように
発動機を土手の上から、“おりゃー”とひっくり返したい気分を我慢して、
「困ったらチャンスです~、頭の良くなるチャンスです~」を頭の中で復唱しながら
分解、洗浄、いじり、組み立て、エンジン始動、かからない、最初に戻るを2日繰り返し
やっともう少しという所でかからず、最後にタペットのすり合わせを、インパクトドライバーで
これでもかというくらいして、やっと調子よくかかりました!
この時は、やり遂げた達成感と、疲労感、、、ちょちょっと修理が、完全オーバーホールに、、、
しかし、今回の件でディーゼルエンジン詳しくなりました、マニアックな発動機の世界に片足を踏み込んでしまいそうです(笑)
本当に百姓とは、作物を作る事だけではなく、百の姓いわゆる、多くの職(事)をこなさないと
できないとのことなんでしょうね、落ち葉をとるため、薪を取るために山仕事、家や小屋を建てる大工、左官、土木作業、
天気の知識、機械修理、なんでも一通りできないと、マイスター百姓になれないんでしょうね。道は険しいのか!