※野菜セットと一緒にお送りしているお便りを載せています。
2007年1月24日
寒いようで暖かい今日この頃です。暖冬なんですね。こちらに来てまだ1年生なので、まだ1年を通しての季節の気温がわからないのですが、地元の方は“今年は暖けー、白菜も縛っとくだけだー”と言ってます。その時期の寒さによって、野菜の貯蔵方法も違うんです。さすが、しかし、これも天気を読めないと出来ない事です。百姓は奥が深いです、、、。
さて、物置作りも佳境に入ってきました!今日もこれから壁貼りです。新建材は使いたくないので、色々な所から貰って来た板で外壁を作ります。この前も製材所に端材を薪ストーブ用に貰いに行き、その社長さんに、新規で農業をやってる事を話したら応援してくれて、物置の壁に使えと、板をド、ドーンとくれて、感謝です。その社長さんは、今の日本は物を作らないで、動かすだけで金を稼ぎ、輸入に頼り、生産をしていない、間違ってると憤慨してました。農業も若い者がもう誰もやらなくなってる、頑張れよと応援して頂きました。やっぱりこちら田舎は周りの人がポツリポツリと年で農業が出来なくなり、若い人もやらないという現実がニュースではなくリアルで感じることが出来るから、危機感もより一層感じるし、それでどうしようも出来ないジレンマもあるのでしょう。 そうそう、今回の物置のメインは草屋根です!屋根に土をのせ草を生やし花を咲かせる計画です。それにより夏は涼しく、冬は暖かい効果が期待できるそうですが、実験的に物置の屋根に挑戦して実験です。種は特にまかないで、畑の土中に埋もれている土着種(雑草?)の自然発芽に任せます。土が流れないように稲の育苗箱に土を入れ屋根に乗せてみました。この育苗箱も頂き物です。今回のこの物置建設で買ったものは、コンクリートと防水紙と釘、ねじくらいですかね、後は全てもらい物です。すばらしい!
今日までの進行状況
土を乗せているところ
屋根全面に乗せ終りました
さて、今回のお野菜は、ジャガイモ、人参、長ネギ、大根、ちっちゃいカブ、ほうれん草、小松菜、水菜です。大根や人参などは寒さから守るために土をこんもりかけています。葉は出しておかないと呼吸が出来ないので地表に出す為外側から黄色く枯れていきます。そのため冬の間は葉っぱは切っての出荷となります。葉物は露地栽培のため、スーパーなどで販売されている物より見かけが劣る物もあるかもしれませんが、寒さを経験した野菜はその分甘くなり、また身体を温める作用が強いといわれています。上に伸びていたほうれん草が寒さが厳しくなるにつれ地に這うようになったり、小松菜の根がギッシリと密集してきたりと季節によって日々変化していく様子が伺えます。夏場はナスやピーマン、きゅうりなど一つの種から次々と実がなる果菜類が多く次から次へと野菜ができていきますが、冬場は大根、白菜、かぶなど一つの種から一つしかなりません。収穫するごとに減っていくので、食料を買わない生活をしている私たちにとって物寂しく感じる反面、昔の人達が食物がとれない時期も豊に食べれるように、食べ物を保存したり加工したりと工夫していった様子が想像できて楽しくもあります。
では、何かご意見、ご要望などありましたら遠慮なくお知らせ下さい。寒くなりますが、冬場は寒さを多く経験して、健康な身体を作りましょう!(カエルなどは寒さを経験しないと性ホルモンが分泌しないで繁殖がしづらくなるそうです!お野菜も寒さが無いと甘くならないので、人間も一緒でしょうか。。。?)