まったり~村お便りNo.101          2007年11月16日

 紅葉が綺麗になってきました。畑の草も、作物の成長も季節に合わせて落ち着いてきているというのに、ここ一ヶ月、なにやらばたばたと忙しいです。思い出してみれば、地元有機農業、け;4rr、仲間との集まりがあったり、インターネットで里美村の様子が見られるように、というトヨタ主催のHPが立ち上がり、まったり~村の日常も載せたいということで村長さんが説明会に行ったり、稲刈りを手伝っていただいた方たちと夕食会をしたり、畑や生活に興味があると言う方たちが見学に来たり、学生さんが農業体験に来てくれ交流会をしたりと、いろんな人と触れ合う機会が多くなってきました。先日は一升瓶をもって村人が家に飲みに来てくれたりもしました。ばたばたをあせりつつ、村人たちはもっとお互い行き来しあって人付き合いも当然の日常なんだろうなあ、と感じます。こちらには部落と言うものがあって、同じ地域の人たちが支えあっていろんなことをしています。冠婚葬祭は部落の人たちが助け合っていて、葬式などは3日3晩部落の女衆がその家でお客さんの食事を作ったり、お手伝いをします。男衆は3日3晩飲み明かすのだとか。集会所の会計、掃除や、その地域の神社の祭事を担当したり、ソフトボールチームがあったりなんだかんだ。担当は持ち回りで、とても民主的です。私たちはゴミ当番以外はまだ入っていませんが、排他的、と言うよりは、「まだ生活が落ち着いていないから、経済的にも作業的にも大変だろう」と言っていただいています。最近は斎場ができたりして、部落の手もそんな借りなくなったそうですが、その分お金がかかるといっていました。部落の集まりの中で昔ながらの料理や伝統的な縄の結び方など、色々なことが伝承されてきたと思います。なんでもお金で解決できる世の中で、大変なことは失われていくのかな、と思いました。でも失われた結果が、都会でよく見られる色々な問題にもつながっているような気がします。昔ながらのいいところと今のいいところを融合させて気持ちよく暮らしていかれる社会になればいいなと思います。しかしながらまだ部落には入っていないので、頭で考えただけでえらそうな事は言えません。また、部落に入ったときは、実際のことを色々報告させていただきますね。
さて、今回のお野菜は、ターサイ、チンゲン菜、葉大根、グリーンリーフ、スイスチャード、メークイン、長ネギ、間引きにんじん、赤カブです。ターサイ、遅ればせながら初出荷です。ターサイやチンゲン菜は戻した高野豆腐と炒めて、オイスターソースなどで味付けてちょっと片栗粉でとろみをつけるとおいしいですね。片栗粉はジャガイモをすって水につけてしばらくおき、白いものが沈み水と分離したら上澄みをすてて、白いものを乾燥させておくと片栗粉ができるそうです!今度くずジャガイモで挑戦してみようかとひそかに思っております。葉大根、毎度葉ばかりですみませんが、しばし大根葉ふりかけや汁の実などお楽しみください。塩もみはスパゲッティーなどに、ツナと一緒に振りかけて海苔でもちらし、ちょっとしょうゆをかけて食べたり、チャーハン、おにぎり、なんでも入れちゃいます。グリーンリーフはほろ苦いのですが根元が甘い!です。サラダにしたり、軽くゆでておしたしにしたりしても。赤カブは切って浅漬けや、鍋に入れても。スイスチャードはふだん草の仲間で、色とりどりの不思議なお野菜です。やはりサラダ、汁の実か、炒めものにもお使いください。にんじん、葉っぱが多いですが、おかゆに入れたり、シチューやカレーに香菜としていれても香りが出ます。シーチキンと和えてしょうゆなどで食べてもおいしいですね。
なにかお気づきの点、お勧めのレシピ、野菜に関するあれこれなどありましたらどうぞお知らせください。では、お体ご自愛のほど、今後もどうぞよろしくお願いいたします。