まったり~村お便りNo.105            2007年12月14日
霜も降りてきて、本格的に冬支度です!いくらまったり~村がまったりしていても、冬になれば手遅れのものがいくつかあり、ここ最近は猛スピードで、今までの遅れを取り戻そうと、かつ、もろもろの準備作業(部落に入るための地元の人から話を聞きに言ったりなど・・・)いのしし年の最後を飾るにふさわしく、いのししのごとくに仕事をこなしている・・・つもりです。結局人手では間に合いきらないと、米の収穫と脱穀、豆の脱穀、麦の脱穀をハーベスターという機械を借りてきて終わらせました。そばは手で打ち脱粒させましたが。実はジャガイモもつい先日掘り残しを掘りました。冬の新ジャガです。掘ってしまったものより、堀たてがおいしいんだ、と地元の方は言ってくれましたが、それは味見をしてみてからお届けしますね。ジャガイモ堀は都会から「地球市民アカデミア」という社会人大学のような学ぶ機関から、4名ほど若者が来てくださり、一緒に掘りました。あっという間に、けっこうな面積が掘り終わりました。私が都民だったときも、農業体験できるところを探して行っていました。そういった「農業体験をしたい」という人たちと、「人の力が必要」とする人たちをうまく交流していける仕組みを作りたいと思っています。また、“もろもろの準備作業”というのは、実は年末に、地元の仲間が、われわれの結婚をお祝いしてくれると言う事で、お祝い会を近くの古民家をお借りして、やってくれる事になったのです。はじめはかんたんな交流会のような気持ちでいましたが、地元の人はどうする、部落の人は呼ばないのか、座席の位置は、進行はなどなど、大掛かりになってきました。それらを仲間が手作りでやっていってくれるのです。お料理も、皆が丹精込めて作ったお野菜やお肉を分けてくれたり、卵が縁のお客様が、地元郷土料理や、自分のお店のお魚を用意してくれたり、また衣装を貸してくれたり、パンフレットなども皆手作りです。多分仲間は相当大変だと思いますが、とてもありがたく、とても楽しみです。今までお世話になった人も集まってくれるので、是非、地元のいろいろな人たちと交流して貰えたらと思っています。でもこちらも受け取るだけではなく何かしなくては申し訳ないとじたばたしています。素敵な会になると思いますので、また、会のご報告もさせていただきますね。
さて、本日のお野菜ですが、


大根、聖護院カブ、にんじん、たけのこはくさい、小松菜、ちんげん菜、サニーレタス、水菜、長ネギ、ジャガイモ(メークイン、こちらは夏に掘って保管しているものです)です。大根は青首系ですので、大根おろしやサラダなどでもお楽しみいただけます。昨年は寒さ対策のため、すべて掘ってから、30cmくらいの溝を掘り、そこへ大根を並べて葉っぱを出して埋めていましたが、日数が経つにつれ皮が茶色くなったり、味もみずみずしさがなくなったりしていくので、今年は隣の方から教えて貰って、大根は引き抜かず、わらをたんまりかぶせて、その上から土をかぶせる、というやり方をとってみました。葉のつけ根少々は凍ってしまうこともありますが、その下の部分は、埋めたものよりおいしく召し上がれるのことです。多少の凍みはご了承ください。聖護院カブは京都の方では薄く切って千枚付けというお漬物にしています。いったん塩漬してから、甘酢でつけるそうです。にんじんのお勧めの食べ方は、縦に4~8本にスティック状に切ってから素揚げにします。ほっこりねっちょとした食感と、甘みがなんともいえません!!ちょっと塩負ふっても良いです。よくジャガイモとセットで素揚げします。チンゲン菜は中国野菜で、炒め物や中華風に召し上がると良いそうですが、この間お邪魔したお宅では、湯がいてから、すったにんにくとごま油と唐辛子をからめてナムル風にして食べていました。すっきりしていておいしかったです。たけのこ白菜は細かく刻んでサラダや浅漬けに、また、味噌汁にしたり、スープで煮込んだり。こちらにきて一年、漬物がないと体調がすぐれなくなっている事に気づきました。発酵した野菜には体にいい菌がたくさんいるそうです。ただ、それらの菌は長く体内にとどまらないため、しょっちゅう食べる必要があるとか。漬物、味噌汁、しょうゆ、納豆、などなど、日本には常食としてとれる発酵食が沢山ありますが、最近は市販の味噌やしょうゆなど、添加物が沢山含まれていて、菌も化学培養したものを使うそうなので体によいのかは?なところです。ということで、今年はとれた大豆から味噌作りに挑戦です。年間一人6kgの味噌が必要だそうで、1.5kgの味噌と1.5kgの麹で6kgの味噌が作れるそうです。倍になるのは水分なのでしょうか?こちらでは米を持っていくと麹にしてくれるところがあるので、うちの赤米でも作れるかどうか相談してみようと思います。
では、なにかお気づきの点、お勧めのレシピ、野菜に関するあれこれなどありましたらどうぞお知らせください。では、お体ご自愛のほど、今後もどうぞよろしくお願いいたします。
まったり~村の小さな農園    北山 弘長 ・ 郷子