まったり~村お便りNo.87               2007年8月10日

8月4,5日と、長野県安曇野にある“シャロムヒュッテ”という素敵な玄米自然食のペンションで行われた「パーマカルチャーギャザリング」へ行ってきました!横文字ばかりでわかりづらいですが、パーマカルチャーとは「パーマネント(永遠)・カルチャー(文化)」の略で、日本語訳では「持続可能な生活体系」、またの名を裏では「脳天気でパーなカルチャー」と言っています。要するに自然の恵みを上手に受けながら、人がのんびり幸せに暮らせる方法を、社会、経済、教育、環境、自然、生物、地理条件など、さまざまな角度からみて考えていく学問です。人間と草刈機の代わりに鶏や山羊を使って除草してもらったり、石などを重ねて蓄熱したり、家畜の熱で温室を作ったり、空気の流れを作って室内の温度を調節したりと、実践面では今の技術を取り入れたりしていますが、昔の日本人が知恵を活かしながらしていた生活まさにそのものです。“シャロムヒュッテ”もそんな思想の元、登山好きな仲間と一緒に廃材を利用しながら自分達で作ったペンションですが、とっても素敵で、心も体も落ち着きます。「ギャザリング」とは集まること。「パーマカルチャー」に興味のある人人が南は九州(沖縄もいたかな?)、北は北海道と、全国から109人集まりました。こんな忙しい夏の時期に私達が参加したのには訳があります。村長こと北山と村長夫人(!?)は2年前のパーマカルチャー講座で知り合いました。そこで講師をしていた方に、今の生活をみなの前で話してくれないかと頼まれ、178枚の写真と共に、片道8時間の道のりを、おっちら軽トラで行って来ました!農家さんの目から見たら何じゃこりゃ、の草だらけの畑かもしれませんが、自然との共存、動物の協力、水脈や木や雑草や山や虫の特性を活かした農法や生活(まったくもって未完成ですが)を皆さんとわずかながら共有できたかな、と思います。皆、そういうことに興味があり、それぞれの地域で活動されている仲間もとても多く、何かの形で協力し合えたらと思います。先ずは自分達の生活の基盤をきちんと作り、地元の人との交流を活発にし、その上で、目指すものを共にする仲間とつながっていかれたら、とても幸せだと思います。今週末も友人が来て一緒に畑仕事をしてくれるとの事。楽しみです。
さて、今回のお野菜は、ズッキーニ、きゅうり、とうもろこし、ししとう、福耳唐辛子、ピーマン、ナス、つるむらさき、トマト、ミニセロリ、ジャガイモです。ズッキーニは小麦粉とパン粉で衣をつけてカツレツにしたり、素焼きにしても甘みが出ておいしいです。生でも召し上がれますので、いろいろお試しください。すりおろして同量の小麦粉と混ぜ、塩をちょっと入れてパンケーキのように焼いてもおいしいです。きゅうりはあっという間に大きくなってしまいましたが、皮むき機等で皮ごと中身ごとうすく縦にむいていき、塩もみにすると食感がよく、美味しく召し上がれます。とうもろこしは初出荷です!白と黄色が混じっています。もぎたてを味見したらとても甘かったです。皮を2~3枚残して水から入れ、沸騰してから2分茹でるという茹で方を教わりました。甘みが逃げずにいい具合です。ししとう、福耳唐辛子、ピーマン、似たようで微妙に味が違います。福耳は塩コショウで炒め、別に炒めたナスと、ミョウガや大葉の千切りを和えて冷やしておくと美味しかったとお客様の声。ただ、だいぶ辛味が増しきましたので、綿や種はとったほうが無難かもしれません。生のまま輪切りにしてサラダに入れたり、オリーブオイル漬けにして保存します。ピーマンの綿や種は糖尿病の人に良いとか。うちでは綿種ごと料理に使っています。ナスはにんにくと蒸して包丁の背でペースト状にし、さらに火にかけオリーブオイルと塩をまぜるとアラブ料理風のディップができます。パンにつけたら美味しかったです。セロリは農薬汚染が一番高い野菜といわれています。まったり~村のセロリは農薬を使っていないので安心ですが、ちょっとチビですね。甘酢漬けにしたり、サラダやスープなどに入れてお召し上がりください。つるむらさきはゆでておひたしや味噌汁にでも。地元の東京都練馬区田柄にある「ハーバルノート」という、フランスレストランでは、小エビを炒め、トマトクリームとゆでたつるむらさきをパスタに和えたそうです。トマトの酸味と、クリームのまろやかさ、そしてつるむらさきのぬめりが程よくあって、「改めて有機野菜のおいしさを実感しました」とおっしゃっていただきました!お客様のそういう声を聞くととてもうれしく励みになります。ジャガイモはメークインという品種です。茹でて裏ごしし、お塩を一つまみいれ茹で汁ごとミキサーにかけ、ふつふついうまでへらでかき混ぜながら温めると、とてもおいしいヴィシソワーズ・スープができます。以前はコンソメや牛乳を入れていましたが、美味しいジャガイモではそれだけでも美味しいことが判明!こつは茹でるときの水をジャガイモのひたひた位にすること。じゃがいもは皮ごと薄切りにしました。にんにくとジャガイモを炒めてから茹でてもおいしいです。お試しあれ。ナス、キュウリは、二十八星てんとう虫、別名テントウムシダマシというてんとう虫に似た虫に表面を多少食われてしまっています。だいぶはじいて、少しのものは入れています。その部分だけとっていただければ召し上がれますので、ご理解のほど、お願い申し上げます。トマトはお味見程度で申し訳ありません。少量づつ、色々な品種を入れてあります。房成りのは「マイクロミニトマト」といいます。蒸し蒸しと暑い日が続きますが、たくさんの汗で体にたまった老廃物を出し、さらに体のほてりをとってくれる夏野菜をバリバリ食べれば、体の調子が整っていくそうです。お体ご自愛のほど、今後もどうぞよろしくお願いいたします。