まったり~村お便りNo.107            2007年12月28日

メリークリスマス!!このお野菜が到着する頃にはクリスマスは過ぎている事ですが、皆様はいかがお過ごしになられましたでしょうか?
先日お便りでお知らせしたように、12月23日に、こちらの新規就農者の仲間、有機農業者ネットワーク「野良の会」により、我々2人の結婚を祝う会を開催していただきました。どんな会がいい?という質問に対し、「お金をかけない、労力もかけない、ゴミを出さない、気楽に皆が交流できる会」というわれらの希望の1つだけを除いてすべてを充分以上、十二分よりもさらに多く満たしてくださった会になりました。その除いた1つ、というのは「労力をかけない」というものです。
総勢80人が、近くの古民家「沼田邸」に集まりました。受付で、近くのガラス作家、鵜沢夫妻のご好意により吹きガラスの手作りコップが配られ、鵜沢さん本人により、来賓者の希望する名前やイラストをガラスに彫っていただき、それを会の間使っていただきました。会場は野良の会の手作りです。一番奥には屏風があり、脇には3本の竹を立体的に裂いて作られた花器に豪勢な植物が飾られていました。机の上には、卵販売が縁で知り合いになった隣町で料理屋さんを営まれる「さかな家」ご夫妻が、「野良の会」の仲間の野菜と村長がお世話になった岩手県で有畜複合農業を営まれる「ウレシパモシリ」農園の放任豚、まったり~村の卵、そしてお魚を使っての数々の料理と、地元の方が作ってくださったお煮しめ、野良の会の主婦の方が作ってくれた漬物など、心のこもった料理が並んでいます。また、友人が前日駆けつけて、午前中に活けてくれた花が各テーブルに置かれています。トイレやちょっとしたスペースにはナンテンやアブラナの花などが飾り付けられています。野良の会の若手芸人による、笙(しょう)にも似た東南アジアの楽器の演奏により、新郎新婦の入場です。紋付はかまに黒の振袖と、豪勢ないでたちです。これまた地元の方のご好意とご協力によるものです。いつものすすだらけの様子はどこへやら。(でも新郎の髪とひげは昭和初期の文豪のようだとか。)お世話になった方、地元の方、料理紹介等の挨拶が終わると、餅つきが始まり、猪汁にもちを入れて振舞われました。おなかも交流も落ち着いた頃にケーキ入刀ならぬ蕎麦入刀です。蕎麦はご存知、まったり~村の蕎麦粉を「沼田邸」のオーナーと仲間が朝からうってくれていた蕎麦です。幼い頃の写真スライドショー、友人による二胡の演奏と、隣町大子で子供たちに読み聞かせをやっている友人の司会進行のもと式はどんどん進み、最後に両親への稲穂贈呈、親の挨拶で終わりました。バックミュージックも仲間のピアノ演奏です。退場後にはわれら2人が、卵販売をさせていただいている隣町の「珈琲香坊」さんという珈琲屋さんで門外不出のチーズケーキの作り方を教わり、1日かけて作ったチーズケーキをお持ち帰りいただきました。仲間と昔ながらの友人と、地元の方がたが集まり、しかも手作りの一番贅沢な会を開いていただきました。準備の段階ではいろいろとあり、人間同士の付き合いというものを勉強させていただきました。来ていた方々も「これが本物です」といって涙を流してくださった方、「会のすべてがとても新鮮です」といって下さった地元の方などがいて、大成功に終わったと思います。われら2人もとても嬉しく、ありがたく、心新たにこれからの生活を始めていけるエネルギーを頂きました。
さて、本日のお野菜ですが、


大根、聖護院カブ、にんじん、サニーレタス、水菜、白菜、しょうが、長ネギ、じゃがいもです。大根は白首で、煮物や大根おろしやサラダなどでもお楽しみいただけます。カブも煮物、漬物など。。昨年は寒さ対策のため、大根などはすべて掘ってから、30cmくらいの溝を掘り、そこへ大根を並べて葉っぱを出して埋めていましたが、日数が経つにつれ皮が茶色くなったり、味もみずみずしさがなくなったりしていくので、今年は隣の方から教えて貰って、大根は引き抜かず、わらをたんまりかぶせて、その上から土をかぶせる、というやり方をとってみました。葉のつけ根少々は凍ってしまうこともありますが、その下の部分は、埋めたものよりおいしく召し上がれるのことです。多少の凍みはご了承ください。にんじんのお勧めの食べ方は、縦に4~8本にスティック状に切ってから素揚げにします。ほっこりねっちょとした食感と、甘みがなんともいえません!!ちょっと塩をふるとまた良いです。水菜は移植で育てたら大きな株になりました。鍋やお漬物にお使いください。では、今年一年、ありがとうございました。よいお年をお迎えください!