まったり~村お便りNo.110            2008年1月24日

暦の上では大寒に入りました!こちら里美村では寒さを取り越して冷たいです!しかしながら家の天井をつけ風を防ぎ、薪ストーブに火をつけるとだいぶ暖かくなります。また、2つの火鉢をフル活用して、薪ストーブの中で赤く輝いている熾き(薪が燃えて炭状になっている)を入れて部屋においておくとなんともいえない温かさに包まれ、幸せな気分です。さて、こちらに来てから、なぜこういう生活をしているのか、目指すものは、と聞かれ、以前はあいまいに「自給自足」などと答えていたのですが、最近はどうも違和感を感じます。自分たちの生活を自立させながら、地域の中でお互い助け合える地域内での「自給自足」なら、ぴんと来ます。また、こちらでの暮らしで学んだ事を一言で表すとしたら「生きる力」かなあと思います。今、電気とガスがなくなったら、都会だとパニックになってしまいそうですが、こちらでは、「あ~あ、また昔の生活に戻るか」などといって、裏の林から薪をとってきてかまどでご飯を炊き、風呂を炊き、暗くなったら寝て明るくなったら起きるのでしょう。工夫して対処する知恵も多くもっている気がします。何かがなくてはならない、ということはなく、なければ何かでどうにでも代用する工夫を当たり前にしているように思えます。また、一昔前までは行政ではなく、橋などが壊れたら村の人々が集まって皆で治していたそうです。「自然」と「地域の力」があれば世の中がどうなろうとどうにか生きていけそうだなあ、と思いました。
さて、本日のお野菜ですが、聖護院大根、聖護院カブ、にんじん、みぶな、水菜、ターサイ、赤ネギ、里芋です。最近は朝に収穫すると、根菜類などは温度差により実が割れてきますので、前日の夕方にとるようにしました。朝9時くらいになってもまだ大地は凍っていて、葉物の茎の根元の繊維も凍っています。昼間になると溶けてきます。それを繰り返して甘い野菜が出来るようですが、寒さに負けてくると枯れていきます。みぶな、水菜は比較的寒さに強い野菜ですが、ここ数日の零下6度などの夜の冷え込みにより、根元の方が茶色くなってきました。葉はまだおいしく食べれますが、もうそろそろ終わりの時期が近づいているようです。もっと遅くタネを蒔いた水菜など、緩やかながら育ってはいます。裸の土はカチンカチンに凍っていますが、雑草やわらなどを土にかぶせておいたところは比較的柔らかです。昨年は寒さ対策のため、大根、カブ、にんじんなどはすべて掘ってから、30cmくらいの溝を掘り、そこへ大根を並べて葉っぱを出して埋めていましたが、日数が経つにつれ皮が茶色くなったり、味もみずみずしさがなくなったりしていくので、今年は隣の方から教えて貰って、引き抜かず、わらをたんまりかぶせて、その上から土をかぶせる、というやり方をとってみています。葉のつけ根少々は凍ってしまうこともありますが、その下の部分は、埋めたものよりおいしく召し上がれるのことです。多少の凍みはご了承ください。にんじんは、スティック状にして生で、または揚げて食べてもおいしいです。パンの上にケチャップを塗ってスライスした玉ねぎ、にんじん、チーズをのせて焼いて食べました。夏のトマトでトマトソースを作っておいて、野菜スライスなんでものせて、ヤギ乳でつくったカッテージチーズを自家製小麦粉でつくったパンにのせて薪ストーブの上のダッチオーブンで焼いたら・・・と妄想は勝手に膨らみます。マヨネーズもコッコちゃんの卵で作れるし、パンでなくてクレープやチャパティーでも簡単です。具を自分で乗せるセルフサービスのトースト屋さんなどおもしろそうです。とりあえずは野菜作りをがんばりましょう。みぶなは、先日は炒めて塩で食べたらまたおいしかったです。
お野菜に関するご意見、ご感想など、お待ちしております。お勧めレシピなどもありましたら是非教えてくださいね。
では、今後もよろしくお願いいたします。