まったり~村通信No.184                  2009年12月15日

 朝夕は冷え込みますが、先週の昼間はぽかぽかで、キウイ農家の方が「霜が早く来てその後暖かいので、キウイの熟れるのが早くて貯蔵が大変」と嘆いていました。
 先週は結構ハードな1週間でした。月曜日は知り合いの方が脳梗塞で倒れた為、急遽病院へ。着いたら安らかな顔で寝ていて安心したのですが、起きたとたん、顔を険しくゆがめ、目をわずかに開けたもののうめき声をずっともらし、しばらくしたらまた寝てしまいました。安らかに大往生が似合うような80歳の気のいいおじいちゃんだったのですが、なぜこのような訳のわからない病気で苦しまなくてはいけないのかと思ってしまいます。農薬が販売可能かどうかの試験は、ネズミに飲ませて4分の1まで死ななければ使用可能だと種苗会社の方から聞きました。現在、婦人病は4人に1人、脳疾患や心臓疾患は老人の2人に1人とも。農薬のラット死亡率からすると、当然の結果のように感じます。消費者が情報収集をし、安全な食品を選ばなければ生命の保証すら無いのかと思うと悲しくなってしまいました。水曜日はこちらから車で3時間かかる場所へ鶏の餌である魚粉をとりに行き色々と養鶏についてお話を伺いました。金曜日は出荷が終わると、10年ほど前にお世話になった酪農家の方が千葉から家を訪ねてくださり、久しぶりの再会に話も止まらず話していましたが、栃木に行かなければならない用事があるとのことで、2時には出発してしまいました。見送りに外に出ると黒い煙が。まもなく消防のサイレンがなり、主人に召集がかかりました。消防団に入っているため火事になると現場へ赴き、プロの方の指示に従い、放水したり、トビという棒に鉤がついた道具でトタンなどを動かしたり、いぶっている所の熾きを消したりするそうです。火事になった部落の両隣の部落の消防隊員は出動要請されます。初の出動に疲れ切って帰ってきたのは7時。死亡者はいなかったものの全焼だったそうです。翌日は地元の仲間と40mあるハウス4棟の解体と運び出し。イチゴ農家をやめた方がいて、その方のハウスを仲間ともらえることになり、解体をしにいきました。朝8時から日が暮れるまで作業をしましたが1日では終わらず。またその日は1品持ち寄りの忘年会で夜まで飲み会。翌日また日暮れまで作業をし、なんとか終わりました。いつもは1人や2人での作業ですが、仲間とやると何倍もの速さで作業が終わり、また違った感じで楽しいです。しかしながら楽しい分張り切ってしまうので、少々疲れました。近くの温泉につかってどっと疲れがでたようで、その日はだいぶ熟睡しました。くたくたになるまで働いてご飯を食べて熟睡も気持ちのよいものですが、仲間とやると充実感も共有できるようで、昔の結いはこんな感じだったのかなあ、などと思ったり。今月は、近くの農家さんにきていた研修生の送別会、ハウス解体で手伝ってもらった方の所で結い返し、共同作業の落ち葉かき、餅つきなどのイベントとともに鶏解体、地主さんへのお歳暮廻りなどなど、農作業以外にもやらねばならぬこと目白押しで、気が抜けません。旧暦ならもうすこしゆっくりできるのに、と新暦をうらんでみたり。まあ、今年もあと2週間とちょっと。安心してお正月を迎えられるようがんばります。皆様も体調に気をつけながら、師も走る師走、走りすぎて転んだり疲れたりしないよう、お過ごしくださいね。


本日のお野菜
★ 白菜 漬物、鍋など。煮込むとやわらかく甘くなります。昨日ようやく霜で痛まぬよう藁で白菜を縛りました。頭の先っぽが痛まないのと、葉をまとめてしまうので光合成が少なくなり、成長を緩和させるようになるのかな。それにより冬の間も収穫できる予定。
★ 人参 肥料を押さえることで、だんだんまったり~村の野菜は薬のような味になってきたような気がします。茹でてからミキサーでジュースにするとごわごわしないそうです。でも生の酵素パワーも捨てがたい。
★ 大根 方領大根です。ふろ吹き大根や煮物に適しているそうです。もう少しおくと先っぽがひょろと曲がるそうです。
★ カブ 間引きカブもお入れします。
★ カリフラワー 今年は間に合わないかと思いきや、知らぬ間に大きくなっていました。よくみると白いとんがりがあって冠みたいです。霜にやられる前に収穫しなければならないので、多少小さめです。
★ キャベツ 肥料を控えたら苦味が出てますが、茹でて炒めたら甘くて美味しかったです。
★ じゃが芋 ★紫サツマイモ 普通のサツマイモより甘さ控えめ。健康によいそうです。
★ みぶな 鍋、味噌汁などに入れたらこくが出ます。