まったり~村通信No.188                    2010年1月22日

 この3年間で一番の冷え込みではないかと思われる日々が続いています。夕方3時過ぎには洗濯物が凍りはじめます。朝も9時くらいまで台所の水が出なかったり。破裂しないようにちょろちょろ出しておかなければ!日がでている時間に凍っているのは初めてです。また昼2時くらいでも土はかちんかちんに凍っていて、はっきりいって本日出荷する野菜は一度仮死して再生した野菜たちと言っても過言ではありません。生命力の強さを実感しています。その代わり昼間はスコーンと晴れていて、お日様が気持ちがいい。今年は1月5日が小寒で「寒入り」し、20日は大寒、節分までを「寒」と呼び、一年で一番寒いそうです。この時期に、切干大根や切干人参、寒ざらし粉などを作ります。寒ざらし粉とはいわゆる「白玉粉」「上新粉」のことで、白玉粉はもち米、上新粉はうるち米を凍らせてから粉にすることで、年間を通じて虫がわかず使えるとのこと。寒いですがやることはたくさんあります。ジャガイモを凍らせて水分を抜き、粉にして使ったり(お!これは片栗粉の代用になるのでしょうか?)こんにゃくや豆腐を凍らせて保存食にしたりと寒い地方ならではの出来ることがたくさんあって、妄想は膨らみますが、現実には体力等に合わせてひとつづつものにしていきたいと思います。昨年の保存食で一番良かったのはびわの種酒。びわコンポートを作ったときに出た種を焼酎につけておくだけですが、高貴な香りで美味しくいただけます。また、びわの種にはがん治療に使われている成分も含まれていて万病の薬とも言われています。体調の悪い時には飲むようにしています。
 現在の作業は下屋作り。村長大好きの建築仕事です。家の北側にとトタン屋根を張り出し、壁を作ってその中にかまどを置いて味噌つくりをしたり鳥を絞めたり。また漬物なども凍らない範囲で置いたりジャガイモなどを置いておいたり。楽しみです。
 寒い日が続きますが、寒さに耐えて生き延びたまったり~村の野菜が(ワクチンのようなものでしょうか?)寒いさに耐える身体つくりの一端を担えればと思います。


本日のお野菜
★ 白菜 漬物、鍋など。虫に食われたところをむいていったらどんどんちいさくなってしまいました。。。
★ 人参 肥料を押さえることで、だんだんまったり~村の野菜は薬のような味になってきたような気がします。もうこれ以上育たないので、ちびちゃんたちで失礼いたします。
★ 大根 穴に埋めて保存していたにも関わらずだいぶ死と再生を繰り返してきたようです。甘みが出て煮ると味がしみやすいようです。 ★長ネギ 
★ 大カブ つけものや煮つけに。スライスして甘酢漬けなど・。寒さから身を守るため、皮がちょっと固くなってきているものもありますが、気になるようでしたらむいてくださいね!
★ キャベツ 肥料を控えたら軽く苦味が出てしまった気もしますが、煮込み料理にはホクホクした食感が味わえ、汁に味わいを与えます。★ じゃが芋 ★きむち ちょっとしょっぱいかも。鍋に入れたり他の野菜と混ぜたりしてどうぞ。