手仕事 聞いて、見て、やって、伝える シリーズ 1

じいちゃん、ばあちゃんから教えてもらった事、使えそうな事を
忘れないうちに、皆にシェアしていこうかなと

先日、薪を頂き、お婆ちゃんと積み込み作業をしていると
頭に切り込みの入った杭が出てきた

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Tの字と横一本の切込みが入った杭
「これは、なんでこんな切込みが入っているんですか?」と聞くと
煙草の苗床に使うとの事

たばこの苗を育てるのに、踏み込み温床という物を作るのですが、
その枠を作るときの柱として使ったようです。
この切れ込みに貫き板をはめ、藁で壁を作ります。
と言っても、さっぱりわからない人はわからないと思いますが、、、、

こんな感じです

写真 常北システム様 悠遊龍流 常陸太田 HPより
(この方のブログの常陸太田市でのたばこ栽培の記録は素晴らしいです)

この切れ込みの入った杭を使うやり方は、たばこ栽培時、指導があったのですかね?
たまたま、後日、違う方と話していた時、やはり切れ込みの入った杭を使っていたそうです。
その方は、毎年同じ場所に作るので、杭を抜いた後にもみ殻を入れといて
穴が崩れないようにしていた様です。

踏み込み温床とは、落ち葉、ぬか、鶏糞、牛糞等等、を枠の中に入れ、水をかけ
足で踏んで、発酵熱を発生させその温度で、芽出しや育苗をする技です。
まったり~村でも野菜をたくさん作っていた時はやっていましたが
今は、豆専門になっているのでやっていません。
また、有機農家の仲間も昔はやっていましたが、今は、ほとんど電熱線に代わってしまい
だんだん絶滅危惧の技になってきました。
まだ、近所の方で昔の藁での枠の作り方を教えてくれるという事で
来年の春先は、小さく作ってみようかな!
皆でワークショップですかね